屋根材の種類には「日本瓦」、「スレート」、「金属屋根(ガルバリウム鋼板等)」があります。それぞれの特徴を見てみましょう。
「瓦」-昔からある伝統的な屋根材で、粘土を焼いたものです。陶器瓦と言って釉薬(うわ薬)を塗って表面が艶やかになっているものと、整形してそのまま素焼きした素焼き瓦、燻加した燻し瓦があります。粘土瓦ではない瓦としてセメントと砂を主な原料にして練って加圧成型したセメント瓦とがあります。
<メリット>
- 耐火性、防水性、遮音性、好みもあるがデザイン性にも優れている
<デメリット>
他の屋根材と比べて重いので、地震の揺れに弱い
「スレート」-数十年前から、日本瓦よりも薄くて板状になっている「スレート(コロニアル・カラーベスト)」という屋根材が流行しだしました。スレートには、「天然スレート」と「人造スレート」があり、前者は薄い粘土版の天然石を加工した物で、大変な高級品です。後者はセメントを主な材料として、高圧でプレスして作られており、一般的には人造スレートが多く用いられています。また、スレート屋根のスレートの厚さは4~12mmで、表面を着色するため、経年とともに色落ちするのが難点です。
<メリット>
- 日本瓦に比べて軽量(1/3から1/4)
- 色合いが豊富
- 安く施工ができ、工期も短い
- 塩害に強い
<デメリット>
- 定期的な再塗装が必要
- 耐久性が瓦に比べて弱い(瓦:40~50年、スレート:~25年)
「金属屋根」-金属屋根には、鋼板やアルミ、ステンレス、フッ素鋼板などさまざまな種類がありますが、近年は「ガルバリウム鋼板」という金属屋根が主流です。これは、アメリカで開発されたアルミニウムと亜鉛合金メッキ鋼板のことで、海岸地域でも腐食を起こしにくいことが特徴です。
<メリット>
- 防錆性、耐火性、耐久性、防水性に優れている
- スレート屋根に比べて安価である
- 経年劣化しにくいので、メーカーの保証期間が長い(15年以上のものも)
- 屋根の形状に合わせて加工がしやすい
<デメリット>
- 遮音性、断熱性に弱く、雨音がしたり、熱が伝わりやすい
それぞれにメリット、デメリットがあります。予算、見栄え、強度などから自分の家にあった材料を使うようにしてみましょう。
ご自宅に合った材料がわからないとお悩みの方は、専門の業者に相談することも1つの手です。
街の屋根やさん千葉では、ご相談いただいたお客様のお住まいを点検・調査し、お客様の希望やお住まいに合った提案を行ってくれています。こういった業者にお願いすると安心できますよね。